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共同親権での進路選択(中学・高校受験)の決め方

ペア育児編集部|監修: 弁護士(家族法専門)8分

共同親権と進路選択:新しい親権制度での決定方法

2026年4月の民法改正により、日本でも共同親権制度が導入されます。離婚後も両親が共同で親権を行使することになるため、子どもの進路選択のような重要な決定においても、両親の合意が必要になります。中学受験や高校受験は、子どもの将来を大きく左右する重要な選択であり、その決定プロセスは慎重に進める必要があります。

共同親権下では、子どもの教育に関する決定が単一の親の判断ではなく、両親の協力によって行われるべきとされています。進路選択の際には、子どもの適性や希望、学習能力、そして何より両親の経済的負担能力を総合的に検討する必要があります。この記事では、共同親権における進路選択の実践的な決め方を解説します。

進路選択における両親の合意形成プロセス

共同親権では、子どもの進路に関する重要な決定について両親の合意が法律上求められます。中学受験を検討する場合、まずは子ども本人の希望や適性を踏まえた上で、両親が十分な話し合いを行う必要があります。早めの段階で意見交換を始めることで、納得のいく決定に至りやすくなります。

具体的には、対象となる学校の教育方針や実績、子どもの学習進度などについて、両親が共通理解を持つことが重要です。一方の親が受験を強く望んでも、もう一方の親の同意がなければ、法律上は子どもに過度な負担を強いることはできません。親同士の信頼関係と透明性のある情報共有が、良好な合意形成につながります。

私立と公立:費用分担をめぐる現実的な話し合い

進路選択においてしばしば問題になるのが、私立学校進学にかかる費用の負担です。私立中学や高校の授業料は公立と比べて大幅に高く、月額の授業料に加えて入学金や施設費などの初期費用も必要になります。共同親権では、このような教育費の分担について両親が具体的に合意しておくことが不可欠です。

例えば、月々の授業料を両親で按分する方法、一方の親が学費を全額負担する代わりに他の養育費で調整する方法など、複数の選択肢があります。重要なのは、進学前に費用分担の具体的な方法を文書化し、両親が署名することです。後々のトラブルを防ぐためにも、曖昧な合意のままではなく、明確な契約としておくべきです。

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意見が対立した場合の解決手段

共同親権制度下でも、進路選択についての両親の意見が完全に一致しない場合があります。一方の親は私立受験を望み、もう一方の親は公立で十分と考えるケースは珍しくありません。このような対立が生じた際には、家庭裁判所に調停を申し立てることができます。調停では、中立的な第三者が両親の主張を聞き、子どもの最善の利益を考慮した解決案を提示します。

調停でも合意に至らない場合は、家庭裁判所の審判により判断されます。裁判所は、子どもの年齢、学習能力、両親の経済状況、そして何より子ども本人の希望を総合的に勘案して決定を下します。ただし調停や審判は時間がかかるため、できるだけ早期段階での話し合いを通じて、両親の歩み寄りを図ることが重要です。

子ども本人の意思をどう反映させるか

進路選択は子ども本人の人生に直結する決定であるため、その過程に子どもの声をいかに組み込むかが重要です。共同親権制度では、子どもが一定の年齢に達した場合、その意思を尊重することが期待されています。特に中学受験の時点では、子ども自身が進学への動機や適性について、ある程度の判断ができるようになっていることが多いです。

実際には、両親が個別に子どもと面談し、その希望や不安を丁寧に聞き取ることが有効です。子どもが受験を望む場合でも、親の見栄や期待ではなく、本当に子ども自身の希望であるのかを確認する必要があります。進路選択は子どもの自主性と親の責任のバランスを取ることが、長期的な学習意欲と人格発達につながります。

共同養育プラットフォームを活用した意思決定の記録化

進路選択のような重要な決定事項は、後々のトラブル防止のためにも、その過程と合意内容を記録に残しておくことが有効です。共同親権下での養育では、両親間のコミュニケーションが頻繁になるため、専門的なツールの活用が役立ちます。『ペア育児』のような共同養育支援プラットフォームを活用することで、進路選択に関する協議の過程を透明かつ体系的に記録することができます。

ペア育児は、共同親権に対応した共同養育支援プラットフォームであり、意思決定の記録機能、面会交流カレンダー、AIメッセージング機能などを備えています。これらのツールを活用すれば、進路選択についての両親の合意内容や費用分担の詳細を明確に記録でき、将来的なトラブルを未然に防ぐことができます。共同親権時代の養育をスムーズに進めるためにも、デジタルプラットフォームの活用を検討してみてください。 さらに詳しい情報については、共同親権での習い事・課外活動の決め方共同親権での転校・学校変更手続き完全ガイド養育費と教育費の違い|私立学校や塾の費用負担の記事もご覧ください。

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