養育費の年収別相場|算定表に基づく目安
養育費の相場は、支払義務者の年収300万円で月2〜4万円、500万円で月4〜6万円、800万円で月6〜10万円が一般的な目安です。裁判所の養育費算定表(2019年改定版)に基づく金額です。
ただし、養育費は支払義務者と権利者の双方の年収、子どもの人数と年齢によって変動します。以下では、代表的な年収パターン別にシミュレーション結果をお示しします。
年収300万円の場合の養育費
支払義務者の年収300万円(給与所得者)、権利者の年収100万円(パート勤務)の場合:子ども1人(0〜14歳)で月額2〜4万円、子ども1人(15歳以上)で月額2〜4万円、子ども2人(0〜14歳)で月額2〜4万円が目安です。
年収300万円は、手取り月収に換算すると約20万円です。養育費の支払い後の生活を考慮すると、算定表の範囲内であっても支払い負担が重くなるケースがあります。2026年4月施行の法定養育費(子ども1人あたり月2万円)は、この年収帯では算定表の金額と近い水準です。
年収500万円の場合の養育費
支払義務者の年収500万円(給与所得者)、権利者の年収150万円の場合:子ども1人(0〜14歳)で月額4〜6万円、子ども1人(15歳以上)で月額6〜8万円、子ども2人(0〜14歳)で月額6〜8万円が目安です。
年収500万円は、日本の給与所得者の平均年収に近い水準です。この年収帯が養育費のトラブルで最も多いゾーンとされ、算定表の金額に対する認識のズレが争いの原因になりがちです。
子どもが15歳以上の場合は、教育費(高校・大学の学費)の増加を反映して、14歳以下よりも養育費が高く設定されています。私立学校や塾の費用は算定表の金額に含まれていないため、別途協議が必要です。
共同親権の準備チェックリストを無料ダウンロード
2026年4月の共同親権施行まであとわずか。メールアドレスの登録だけで、すぐにダウンロードできます。
年収800万〜1000万円の場合の養育費
支払義務者の年収800万円の場合:子ども1人(0〜14歳)で月額6〜10万円、子ども1人(15歳以上)で月額10〜12万円。年収1000万円の場合:子ども1人(0〜14歳)で月額10〜12万円、子ども1人(15歳以上)で月額12〜14万円が目安です。
高年収の場合、算定表の上限を超えるケースがあります。算定表は給与所得者2,000万円、自営業者1,567万円を上限としているため、それ以上の年収の場合は個別に計算する必要があります。
また、子どもの生活水準を離婚前と同等に維持するという考え方から、算定表の金額を上回る養育費が認められることもあります。特に、私立学校の学費や特別な教育費がある場合は、加算されるケースが多いです。
養育費計算の注意点
算定表の金額はあくまで目安であり、個別の事情に応じて調整されます。住宅ローンの有無、持病による医療費、再婚相手の扶養義務など、さまざまな要素が考慮されます。
自営業者の場合は、確定申告書の「課税される所得金額」を基に計算します。給与所得者とは計算方法が異なるため、注意が必要です。
養育費の金額で合意できない場合は、家庭裁判所に調停を申し立てることができます。調停では、算定表を基に調停委員が両者の間に入って調整してくれます。
まとめ|適正な養育費の計算と合意のために
養育費は子どもの権利であり、適正な金額を算定して確実に支払われることが重要です。算定表の金額を目安にしつつ、個別の事情に応じた柔軟な取り決めを目指しましょう。
ペア育児の養育費計算ツールでは、双方の年収と子どもの情報を入力するだけで、算定表に基づいた適正額をシミュレーションできます。法定養育費との比較も表示されるため、交渉の材料としても活用できます。関連記事として【養育費算定表の見方と計算方法【2026年最新版】】、養育費の相場は?年収別の目安と計算シミュレーション、自営業者の養育費計算|収入認定の注意点もあわせてご覧ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言ではありません。個別の状況については弁護士等の専門家にご相談ください。
この記事で使われている用語
記事内で登場する専門用語の解説はこちら
関連コンテンツ
このページに関連する記事・ガイド・ツール
養育費を払わない場合の対処法|請求から強制執行まで
養育費の未払いには、まず内容証明郵便で請求し、応じなければ家庭裁判所の履行勧告・履行命令、最終的には強制執行(給与差押え)が可能です。各段階の具体的な手順を解説します。
ブログ養育費の相場は?年収別の目安と計算シミュレーション
養育費の相場を年収300万・500万・700万・1000万円別に解説。子ども1人・2人・3人のケース別に算定表に基づく具体的な金額例とシミュレーション方法を紹介します。
ブログ再婚した場合の養育費への影響
再婚した場合の養育費の変更可否、養子縁組の影響、減額が認められるケースと認められないケースを解説します。
用語集養育費
子どもの生活・教育のために支払われる費用
用語集算定表
裁判所が定める養育費の金額基準表