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養育費の未払い対処法|強制執行までの手順

ペア育児編集部|監修: 弁護士(家族法専門)8分

養育費の未払いは深刻な問題|まず状況を整理する

離婚後、子どもの養育費が約束通り支払われないケースは少なくありません。厚生労働省の調査によると、養育費を受け取っている家庭は全体の約20~30%に留まり、多くの親が支払いの困難に直面しています。2026年4月に施行される共同親権法では、両親が共同で子どもの養育責任を負うことになり、養育費支払い義務がより明確化される見込みです。

養育費の未払いに対処するには、段階的かつ計画的なアプローチが重要です。感情的に対応するのではなく、冷静に手順を踏むことで、回収の可能性が大きく高まります。本記事では、催告から強制執行まで、実践的な対処法を詳しく解説します。

第一段階|相手方への催告と話し合い

養育費が未払いになった際の最初のステップは、相手方に対する正式な催告です。電話やメールではなく、内容証明郵便を使って「いつまでに支払うか」を明記した通知を送りましょう。これにより、後々の強制執行手続きで「支払い請求があった」という事実が法的に認められます。

話し合いが可能であれば、相手の経済状況が悪化している可能性も考慮すべきです。例えば失業や転職により一時的に支払困難な場合は、分割払いや一時的な減額について協議する余地があります。ただし、協議内容は後々のトラブル防止のため、書面に残すことが重要です。

第二段階|家庭裁判所への調停申し立て

相手方が催告に応じない場合や、話し合いでも解決しない場合は、家庭裁判所に養育費調停を申し立てます。調停は、裁判官や調停委員が両者の主張を聞き、合意を目指す手続きです。費用は数千円程度で済み、弁護士なしでも申し立てられるため、一度試す価値があります。

調停の申し立ては、離婚調停時に既に養育費が決まっている場合でも、その後の事情変更を理由に申し立てられます。例えば、当初の金額では対応できないほど相手の収入が減少した場合や、逆に増加した場合なども対象となります。調停で合意に至れば、その内容は調停調書として法的効力を持ちます。

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第三段階|強制執行の手続きと期限

調停でも解決せず、かつ既に調停調書や判決が存在する場合は、強制執行を申し立てることができます。強制執行には、給与差押えと銀行預金差押えの2種類の方法があります。給与差押えは相手の勤務先に対する申し立てで、最も確実な回収方法として知られています。

強制執行には期限があります。調停調書や判決から10年以内に申し立てる必要があります。また、複数ヶ月分の未払いがある場合は、その時点で直ちに手続きを開始することが重要です。弁護士に依頼する場合の費用は、着手金が10~20万円程度、成功報酬が回収額の10~20%程度が目安です。

弁護士への相談タイミング|ケースバイケース判断

弁護士への相談は、催告段階では必須ではありませんが、相手が応じない場合や複雑な事情がある場合は早めの相談をお勧めします。特に、相手の財産状況が不明確であったり、複数の債務がある場合は、専門的なアドバイスが不可欠です。法テラスなどの法律相談窓口では、経済的に困難な方向けに無料相談サービスも用意されています。

強制執行段階では、弁護士の関与で成功率が大きく上がります。相手の給与や銀行口座の特定、必要書類の収集など、個人で対応するには難しい作業が多いためです。特に2026年4月の共同親権法施行後は、養育費に関する紛争が増える見込みであり、早期の専門家相談がより重要になります。

共同親権時代に備える|デジタルツールの活用

2026年4月の共同親権法施行により、両親が共同で子どもの養育に当たる家庭が増えます。この環境では、養育費の支払い状況や面会交流のルールを明確に記録し、管理することが重要です。紛争を未然に防ぎ、トラブル時の証拠を確保するためにも、デジタルツールの活用が推奨されます。

「ペア育児」は、共同親権や共同養育に対応した専門プラットフォームです。意思決定の記録、面会交流カレンダー、セキュアなメッセージング機能を備えており、養育費を含めた親としての責任や合意事項を透明に管理できます。養育費の未払い問題に直面している場合でも、今後の支払いルールや面会交流の調整を円滑に進めるために、こうしたツールの導入を検討する価値があります。ペア育児の詳細は公式サイトをご確認ください。 なお、関連する情報として法定養育費とは?月2万円の最低保障制度を解説養育費の減額・増額が認められるケースと手続き【養育費算定表の見方と計算方法【2026年最新版】】の記事もあわせてご参照ください。

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