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共同親権でのパスポート申請手続き

ペア育児編集部|監修: 弁護士(家族法専門)6分

共同親権でのパスポート申請が複雑になる理由

2026年4月の民法改正により、離婚後の共同親権が法定化されます。この制度では、両親が共同で未成年の子どもに対する親権を行使することになり、子どもの重要な決定には両親の合意が必要とされます。パスポート申請もこうした重要な決定の一つであり、共同親権下では従来とは異なる手続きが必要になります。

単独親権の場合、親権者である親が独断でパスポート申請手続きを進めることができました。しかし共同親権では、パスポート発行にあたって両親の同意確認が必須となるため、手続きがより複雑になります。適切な理解と準備がなければ、申請が不受理になったり、手続きが長期化したりするリスクが生じます。

共同親権下でのパスポート申請に必要な書類

共同親権のパスポート申請では、従来の書類に加えて両親の同意を示す書類が必要になります。具体的には、申請者本人の戸籍謄本、住民票、顔写真に加えて、両親の署名捺印がされた「親権者同意書」または「パスポート申請同意書」の提出が求められます。

この同意書には、親権を共有する両親がそれぞれ署名し、実印で捺印することが一般的です。印鑑登録証明書も合わせて提出する必要があるため、事前に確認しておくことが重要です。書式は各市区町村役場の窓口やウェブサイトで確認できますので、申請前に確認しましょう。

未成年の子どもが申請する場合、親権者である両親が共同で対応する必要があります。特に離婚後に別々の住所に住んでいる場合、書類の受け渡しや捺印の手配に時間がかかることがあるため、余裕を持った準備が必要です。

両親の同意確認方法と手続きのポイント

共同親権下では、パスポート申請時に両親の合意が重要な要件となります。行政窓口では両親の同意を確認するため、可能な限り両親が揃って申請窓口を訪れることが推奨されます。ただし、離婚や別居の状況によっては両親が同時に対応できない場合もあります。

その場合、事前に両親間で申請内容について十分な協議を行い、書面による同意を得ることが不可欠です。メールやLINEなどで合意の証拠を残しておくと、後のトラブルを防ぐことができます。また、一方の親が同意書に署名・捺印できない場合は、委任状を用いた対応も可能か各自治体に相談してください。

特に子どもが海外旅行を計画している場合、申請から発行までに数週間要することがあるため、早めの準備が肝心です。申請予定日の少なくとも1ヶ月前には両親間での合意を得て、必要な書類を整えることをお勧めします。

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親権者間の意見が対立した場合の対応

共同親権では両親の合意が必須となるため、パスポート申請について意見が対立するケースも考えられます。例えば、一方の親は子どもの海外旅行を認めたくないが、もう一方の親は認めたいというような場合です。このような状況では、むやみに申請手続きを進めることはできません。

意見が対立した場合は、まずは両親間で話し合いを尽くすことが重要です。子どもの利益を最優先に、旅行の目的、期間、安全対策などについて具体的に協議してください。話し合いで合意が得られない場合は、調停や仲裁の手段も存在します。その過程でパスポート申請は一時的に保留となることが多いです。

子ども自身も申請理由を理解し、両親に説明できるようであれば、話し合いの際に参加させることも有効です。家庭裁判所などの専門機関に相談することで、適切な解決策を見つけることができます。

パスポート申請時のトラブルを防ぐための工夫

共同親権下でのパスポート申請をスムーズに進めるには、事前の準備と両親間のコミュニケーションが欠かせません。最初の段階で、申請理由、時期、有効期限の希望などについて両親間で十分に話し合うことが大切です。また、必要書類の準備状況を共有し、漏れがないか確認することも重要です。

離婚や別居後は、親権者間の連絡体制が曖昧になりやすいものです。パスポート申請のように子どもの重要な決定に関わる事項については、事前に連絡方法や対応期限を決めておくことが混乱を防ぎます。また、申請完了後も、パスポートの更新手続きなど将来の対応について相談しておくと安心です。

共同親権に対応した支援ツールの活用

共同親権の時代では、両親間での意思決定や情報共有がより重要になってきます。パスポート申請のような具体的な手続きだけでなく、日常的な子育ての決定事項について、両親間で記録を残し、透明性を保つことが求められます。こうした課題に対応するために、共同養育支援プラットフォーム「ペア育児」のようなツールの活用がお勧めです。

ペア育児は、共同親権に対応した養育支援サービスで、親権者間の意思決定の記録、面会交流カレンダーの共有、AIメッセージング機能などを提供しています。パスポート申請時の同意確認から、その後の面会交流スケジュール調整まで、一元的に管理することで、親子関係をより円滑に進めることができます。

これから共同親権制度が本格化する中で、こうした専門ツールを活用することで、両親間の紛争を未然に防ぎ、子どもの利益を最優先にした共同養育環境を整えることが重要です。ぜひペア育児の活用を検討してみてください。 さらに詳しい情報については、共同親権での海外渡航・旅行の同意手続き共同親権での子どもの氏名変更手続き共同親権の離婚届|記入方法と提出の流れの記事もご覧ください。

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